イベント配信で手痛いミスをした話

もくじ

こんにちは!もじゃです。

今年の夏はサイドハッスル制度でアフリカンイベント企画に挑戦していましたが、一つのしょっぱい思い出を供養したいと思います。

イベント開催にあたって、昨年から続くコロナウイルス感染拡大のため、イベントへの来場に抵抗感を持つ人が多くなることが予想されていました。

そこで重要になってくるのが配信です。現地に来られないけど楽しみたい!という要望に応えたいですし、来場者が少なくなって売り上げも落ちる中、配信購入で挽回せねばならないという切実な事情もありますからね。

そこで、7月に開催したYebo! Afro Partyではライブ配信をやってみました。

配信準備をコツコツと

生配信って、今でこそYouTubeやスマホカメラ・アプリ等の発展で個人でもできるぐらい敷居は低くなりましたが、もともとはテレビ局などが何億円もの投資をして、撮影、音響、通信技術、そしてそれらのオーガナイズにたくさんのスタッフを雇って成り立っていたサービスなんですよね。リアルタイムで流れていくので、失敗しても撮り直しのできない一発勝負…!

そういうプレッシャーの大きな取組なので、今回のイベントにあたっては自分でも配信技術についてのセミナーに出たりして知識をつけつつ、配信イベントをオーガナイズしたことのあるダンサー仲間や配信業者さんと相談しながら計画を立てました。

チケット販売用のBASE店舗を開設したり、配信プラットフォームを選定したり、電波の不安定なイベント会場で長丁場の通信を安定させるための業務ルーターのレンタルなど、配信を成立させるインフラを整えていくのは新鮮な作業でした。

いざ本番!

そしてイベント当日。固定で全体を映す引きのカメラを一台と、アングルを変えながらアップの画を映すのでもう一台、計二台のカメラと配信卓がセッティングされました。撮影と配信は業者さんにほぼお任せです。

音については音響のミキサーから出力される音と会場で実際に聞こえる音を合わせようと思う、と現場で業者さんから提案いただきました。お客さんの歓声などの雰囲気と音楽の音質の良さを両立させるためです。映像には、ミキサーからのライン入力とカメラに付属したマイクからの入力をミックスした音声をつけてもらうことにしました。

配信卓では、配信購入した人がちゃんと見れているかもチェックできます。準備のかいあって、通信・視聴周りには問題なし。音も映像も大丈夫そう。
特にクレームもなく、無事にイベントを終わることができました。

…が、家に帰ってアーカイブの映像を見た時に違和感を覚えました。

あれ? 音が 先に 聞こえてくるよ?

ほんの0.2秒ぐらいですが、動きより音の方が先に鳴っていたのです。
しかも、シーンによっては音楽にディレイ(同じ音が遅れて聞こえること)がかかっていました。想定してないエフェクトです。

業者さんと一緒に調査したところ、ミキサーからの入力の信号の方が、スピーカーとカメラマイクを経由した音よりも早く届いていたことが原因でした。業者さんも、ミキサーとカメラマイクで入力時刻に差が出るのは初めての経験だったとのこと。

音ズレだけならアーカイブの映像を作るときに編集ソフトでなんとか直せますが、ディレイについては修正はできません。

0.2秒というのは一般的にはわずかなズレですが、ダンスと見た場合振り付けによっては「音外してるかも?」といった印象になります。アフリカのダンスというのはリズムと一体化することにとても重点が置かれているので、踊っている人間としてはかなり悔しい思いをしました。

ディレイも、イベント全体で常にかかっていたわけではないですが、特にDJタイムのときの動画ではリズムのブレを感じさせる部分がありました。DJさんたちや生配信を見てくださった人にも申し訳ない。

学んだこと

この件で学んだのは、映像と音がちゃんと合ってるか、想定した音が聞こえているかを人任せではなく自分でチェックしないといけないということ。さすがに、普段ダンスや音楽に触れていない業者さんにコンマ数秒のズレを検知してくれというのは無理があるので笑

リハのときに本番と同じように2種類の入力で音を入れて、その状態で踊ってもらって音ズレがないかまで確認してれば事前に防げそうです。

これって、業者さんの立場で考えると、自分の普段の仕事にもかなり重なるんですよね。
お客さんと細かいところまで認識合わせ・確認してもらっているかとか、テストの環境・観点が足りてるかって話なので。

色んな意味で、この経験は今後の糧にしたいなと思うのでした。

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