もくじ
(前回までのあらすじ)
謎の辞令が出たことで、公式キャラクターに昇格し、インディーズバンドの世界ツアーにディレクターとして旅する「アロハシモジいやささ」のお供をすることになったガオくん。
世界を旅するにふさわしいパーフェクボディッを手に入れるため、目下肉体改造中のガオくん。人生最高のスラっと美しい「美ボディ」ならぬ、世界を見聞できる備わった体「備ボディ」を手に入れることはできるのか??!!ガオくんの劇的ビフォーアフターに乞うご期待!!(ハードル上げすぎたか…)
こんにちは!ガオです。
アロハシモジいやささにーさんが出立する日が迫ってくる中、ガオは公式キャラクターになって精力的に仕事(インタビュー読んでくれたガオか??)をこなし、合間をぬって中国へ飛び(?)着々と「備ボディ」への階段を上っていたんガオ。
そう、あれは日本の全国民が休んで遊ぶことがゆるされたゴールデンなウィーク明け。スワン社さんから「中国の現場でガオくんの体が仕上がってきた」と一報がチズコさんに入った。
指示書にあった通り(特に帽子やリュックの再現性がスゴイ)の仕上がりに喜ぶチズコさん。
が、ん??なにかが違う。何かが足りない。おわかりガオか?
「口の周りのアウトラインの色が指示書と違った」ハイ、スワン社さん正解。
「胴体のナイレックスの生地は毛足が長めのはずが、顔と同じ生地で短いから服に見えない。」ハイ、チズコさん正解。
指示書にはないけれど、「鍛えすぎちゃったか、顔面とお腹がぺたんこ。もう少しふくらみを出せないか」チズコさんの希望。
製作(そう、衣がつくほうの製作物)は、色・形状・素材を曖昧にすると仕上がりイメージが明確にならずで、「イメージと違う。こんなんじゃなかった」とトラブルの元になるので、気を付けて進行したいところ。とチズコさんが言ってたガオよ。
「綿入れて体形変えろだなんて“細かいなぁ”と思われるかもだけど、見た目も大事。特に公式キャラクターのガオはイーガオの顔なんですから。舌噛みそうだったけど。」とこれまたチズコはんが言ってたガオよ…。
こうして、一旦仕上がったかと思った「備ボディ」は、中国で「微ボディ調整」の最終段階へと入っていたのであった…。
つづく