【ダイバーシティ】コンテンツ共有会2024 番外編

もくじ

ラストマイルに備えてずっと見てなかったアンナチュラルとMIU404を一気見したらまんまとハマった藤田です。
脚本の人天才??と思って調べたら、これまで好きだった他の作品でもいろいろ脚本を書かれていて、これ書いてる人ならそりゃ面白いわけだわ!!と腑に落ちました。

ダイバーシティ推進では、これまでも何度かコンテンツ共有会という、映画や本などを題材に語り合う会を開催してきました。
どんなことやってるの?と気になる方はこちらをどうぞ。

いつもはダイバのメンバー3人前後で話しているんですが、今回は趣向を変えて他にもいろいろな方をお招きして開催してみました。
皆で一緒に映画を見て、そのあと話す会を開催したのでその様子をお届けします。

今回の題材は「カランコエの花」という作品です。
あらすじはこんな感じ

「うちのクラスにもいるんじゃないか?」
とある高校2年生のクラス。ある日唐突に『LGBTについて』の授業が行われた 。
しかし他のクラスではその授業は行われておらず、 生徒たちに疑念が生じる。
「うちのクラスにLGBTの人がいるんじゃないか?」生徒らの日常に波紋が広がっていき…
思春期ならではの心の葛藤が 起こした行動とは…?

式サイトより

一時間弱で見られて、いろいろと考えさせられる作品です。
配信サイトでも見られるので、気になった方は是非ご覧になってみてください。
以下、ネタバレが多分に含まれておりますので、
気になる方はぜひ映画を観てからブログを読んでみてください。

メンバー紹介

藤田です!

めぐさんです!

ちずこです!

とまです!

とみです!

セータです!

以上のメンバーでお送りします!
以後は会話がたくさん続くので、吹き出しちっさめでテンポよくお送りします

観てみてどうだった?

皆で映画を観てみましたが、まずはざっくり感想をば

前情報なしに見たので、ずっとハラハラというか、ちょっと泣きそうになっちゃった

学校が舞台ですが、生徒たちの感じがすごくリアルですよね
ああいう感じの、人の事をはやし立てたりいじったりするような人、学校にいたなと思ったり

自分も思い出すというか、囃し立てた子たちのように言葉も意味も知らず言っちゃってたことあったかなってね
最後には言葉の重みをちょっと知った子もいたのか、囃し立てる子たちの中でも注意してる子もいたりして
これまでほんと身近じゃないから何も知らなくて、囃し立ててはしゃいじゃってたのかなって

俺が高校生の時は視聴覚室にみんなで集められて、実際にセクシャルマイノリティの人たちがきて話してくれる授業があったんですよね
今回の映画ではそういう授業を特定のクラスでだけやったことで、このクラスにいるんじゃって噂になっちゃってたから、もう少しやり方があったと思います

作中で行われた授業ですが、保健室に相談に行った子には何も確認取らずに多分先生が独断で授業やってましたよね
そのせいでその噂が経ったりそれを元にいじってる子たちがいたりして、いらない波風が立ってたなーと

善意と配慮って大事だけど難しい

その先生の臨時授業でセクシャルマイノリティの事を取り上げたのもですが、善意なのは分かるけどやり方がそうじゃないって時ありますよね

善意でやったことがよくない結果で言うと、主人公の子が、友達を囃し立てる声に対して庇うつもりで出た言葉が「この子はそんなんじゃない、違う」って否定しちゃったのも良くなかったですよね

あれは友達を傷つけたいわけじゃなくて、あの場でとにかく友達を庇わなきゃってでた言葉だけど、咄嗟の言葉だから余計に

主人公としてはあの場でのからかいへの否定だったけど、LGBTだ!に対して庇う意味でも否定の言葉が出たことで、友達の方はほんとは主人公も思ってるんじゃないかなって受け取っちゃったと思うんですよね

ああいう状況になったらどうする?

作中では友達が同性の好きな人がいるって保健室で相談してるのを聞いちゃって、セクシャルマイノリティの当事者の子が誰かわかっちゃった子が、それを更に友達に言うみたいな場面があるけど、そういった状況になったときどうしたらいいんでしょうね

好きな相手がどうかとかの部分はあれでも、その後の学校生活で明らかに悩んでたのは分かるじゃないですか
だからその悩みに対して、何かあった?とか何か聞いてあげられたらよかったのかなと思います

犯人探しみたいに、LGBTの人がいるんじゃ?って噂になる流れになっちゃったのは全部あの授業が悪いですよね
一つのクラスにだけ、しかも言い方も若干当事者にもそうじゃない人にもわかりにくいというか
少なくともまず全校に対してやるべきだった

でも知識として知ってても、正しい行動に出れない難しさを言いたいのかなとはちょっと思いました
善意の対応だけどそれがあってるとは限らないというか、自分もやっちゃってないか怪しい

誰に対して正しい対応かってのも難しいですよね
今回は保健室での会話が恋愛相談だったから授業で周知した結果悪い方になったって言えるけど、自分の存在を否定して深刻に悩んで助けてほしいって子だったら授業でみんなが知識をつけることで助けられるって場合もあるかもだし

ああいう授業だと絶対あの手の囃し立てるやつはいると思うんですけど、どうしたらいいんでしょうかね

こういう時に囃し立てるやつって、クラスでカースト高かったりするんですよね
だから子ども同士だと解決はやっぱ難しいから、相談できる大人がいるべきだと思います
まあそれで今回の映画みたいになるとあれなんですが
自分が学校の頃受けた授業みたいな、外部の人間で当事者の人の話を聞くのは、茶化せないしいいと思います

映画の先生たち、授業の時とかに囃し立ててる生徒にちゃんと注意しないからそれも良くないですよね
反面教師にしようと思いました

現実的に、すぐに当事者の方の話を聞く機会が持てるとも限らないので、そういう時はそれこそこういう映画を見て話したりとかがいいと思います
今も色々ツッコミどころとか話せてますし、考えるきっかけになる

自分が先生だったらどう伝える?

反面教師にしつつ、自分はああいうことやってないか?と省みつつね
自分がああいう立場の先生だったらどうやって伝えます?

これまで全く知識としてなかった人が話を聞いて色々思う事自体はどうしてもあると思うんですよ
だから、人に対してそれをぶつけちゃいけないとか、今後知るための知識とかそういう部分は伝えたいかなと思います

先生の熱が入りすぎると茶化しのネタになったりしそうだから、真剣さは伝えつつサラッとがいいのかもですね

確かに、シンプルにサラッと伝えるのがまずいいのかもですね
男女の恋愛でも人によって好きなタイプとか付き合う判断基準とか色々あってそれくらいの普通な違いだよみたいな
でも異性の恋人がいる前提とか、そういう感情を持つ前提で話すとそうじゃない可能性だってあるから、そこは言い方に気をつけようとかは伝えるくらいですかね
そんな重く話さないほうがいいと思う

血液型が違う人が普通に隣にいるくらいの違いだよってことですよね
相手が異性愛者であるだろうと決めつけた発言は良くないよねみたいな、知識的な部分プラス、実際どういう場面で困るのかをできたらいいなと

でも難しいのが、人によってしてほしい対応とかって違うと思うんですよ
だからここはやっぱりその話す相手と、その人はどういうことを求めてるか、ちゃんとコミュニケーションをとってその人と話すことだと思います
やっぱコミュニケーションの話よ
何にせよ授業やるなら、まずは全校にやるところからですね

当事者がいるいない関係なく、そもそも大事な授業だから特定のクラスにだけやるっておかしいですもんね

最近かわってきたこと

そういえばこれってノンフィクションなんですか?

これはフィクションです
でも実際にカミングアウトやアウティングで傷ついて事件になったりしてるし、そういういろんなことをモチーフにしたものなんじゃないかなって
この映画は六年前の作品なので、今撮ったらまた違った問題も描かれそう
知られてきたからの過度に配慮しなきゃ!ってなった結果の望まないアウティングとか

あと思ったのが今回の映画くらいの距離感だと、女子だと友達でも普通のあれくらいの距離感ありますよね
例えば男子で今回みたいな映画を撮ろうとすると、もう少し描き方が変わると思う

最近はエゴイスト って映画が評価されてたり、ドラマでも少しずつ同性同士の恋愛を描くものも増えてきましたよね

昔はミニシアター系の作品が多かったけど、最近は地上波のドラマでも多くなりましたよね

ちょっと話はそれますが、あの映画で囃し立てる男子高校生役やってた人が、自分であの役柄に傷ついてないといいなと思います
演じるのに大変な役だし

ああ言うヘイトを集める役って大変ですよね
そう言う部分はまだあれですけど、役者さんの負担になる撮影に対して、最近だとインティマシーコーディネーターって、性描写の際に過度に役者さんの負担にならないようにする仕事が最近はありますよね
海外だと増えてきたけど、日本でも少しずつ
今回は心理的に負担になる加害者役とまた状況は違うけど、どんなシーンも役者さんに出来るだけ負担がかからない撮影になってたらいいですよね

オフラインやってみて

いろんな人と話せると新鮮で楽しかった!

いつもはダイバの人だけでやってるんですか?

そうですねーいつも同じメンバーでやってるんで今回初めていろいろ人を呼んでやってみました 
いつもは事前に本なり映画なり見といて、話をする時間決めて1時間くらい話すっていう

今回は見てすぐ話すしたので、記憶が新しいうちにできて楽しかったですね

応援上映的にしても楽しそうですね
ツッコミどころに対してそれは違うだろ!!ってやるみたいな

それも楽しそう!気になるところを止めて戻してみたりしながらね

実際にそのシーンを見ながらで、その場で議論が弾みそうですよね

応援上映形式、めっちゃいいアイディアをありがとうございます!
いつか開催するのでその時はまた皆さんよろしくお願いします
本日はお忙しい中ありがとうございました!


という感じで、初めての試みでしたが、参加者の皆さんのおかげで大盛り上がりの楽しい会となりました。
次回のアイディアもいただいたので、今回の経験を踏まえつつまたイーガオの色んな方に参加いただける形のコンテンツ共有会を開催しようと思います。

ダイバーシティ推進委員会ではイーガオの皆がより働きやすくなるように日々いろんな活動をしています。
イーガオメンバーで、実はこれで困ってる、こういう事を知りたい、などありましたら、お気軽にslackのダイバーシティ推進のチャンネルにお越しください!
では、読んでいただきありがとうございました!

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