【ダイバーシティ】コンテンツ共有会!2023 vol.4

もくじ

ダイバーシティ推進委員会で恒例となってきました、
コンテンツ共有会の様子を今回もざっくりダイジェストでお届けします。

コンテンツ共有会って何? という方向け説明はこちら

今回の題材は「おいしいダイバーシティ」という作品です。
今回は本になります。目次はざっとこんな感じ

第1章 日本食の現在地
第2章 美食の国の不都合な真実
第3章「食」からなら開国できる
第4章 未来予想図
あとがき 食は世界の共通語

版社紹介より

これまでとはうってかわって食文化からダイバーシティを話してみよう!
一体どんなトークをしたのか、雰囲気感じていただければ幸いです。
以下、ネタバレが多分に含まれておりますので、
気になる方はぜひ本を読んでからブログを読んでみてください

感想いくぞ!

日本が発展を目指す上での切り口的な語り方は、そういう視点もあるんだと思いました。
日本に興味があるけど食とか生活の面で難しくて来れないっていう人がいて。言語の問題とかだけでなくそういう部分で困難な人や問題があるって、意識していなかったのでそれを知れたのが良かったです

いわゆる日本人として日本で生きてる私には全然気づかない観点がいっぱいあったなと。 ハラル食とかベジタリアンとかイメージとしてなんか分かるけど、 具体的にこういう形で困ってるんだなって知識は全然知らないことが多かったなと思いました
この本を読んでから実際にスーパーで食品表示を見たりして、確かにこの書き方じゃ知りたい情報が知れない事も多いかもなと思いました。
あと全然余談なんですが、この本を出してた出版社さんの名前を最近ちょいちょい見ていて、ジェンダーのこと多様性のこと、歴史や世界をの事と出してる本の視点とラインナップのセンスがいいなと思ったので個人的に応援していきたいです

世界の食文化というよりは、日本で何をサービス化して今後の事業として取り入れていけるか、特に例としてムスリムの生活や食の文化について考える。というようなマーケティング観点が強い本でしたよね。
タイトルや表紙見て世界のいろんな食文化から学ぶみたいな話かと思っていたんですが、読んでる時に「あっ、そっちをメインで扱う本か」と気づきました

食べられない事を受け入れる多様性みたいな話が面白かったので、もっとそういう世界の色々な食事文化や何が出来て何が難しいのかみたいな部分を改めて調べてみたいなと思いました

多様性について考えるきっかけ

最近ニュースで見てこれも食の多様性で生活に関わってくる所だなと思ったのが、行政の人が住民の意見を聞く会みたいなので、宗教上食べられないものがあるから給食の代わりにお弁当を持ってきていいかって話があったと思って。
他にも行政のいろんな手続きや制度についての意見もありました。
こういう時に日本人との衝突になりがちなので、要望の背景への想像力を持つことって大事だなと

それ見た気がします。元号での表記の事で、難しいから書類は西暦にして欲しいとかだったような。
それを飛躍して元号をなくせって事か!?みたいに噛みついちゃう人がいるんですよね

日本人でも分かりにくいですもんね、元号表記。なくせって事じゃなくて、西暦と使う場所を分担してどちらも活かせるようになればいいのに折角両方あるんだし
これまで見えてこなかった困りごとが、視点が違う事で見えてきたんだから、じゃあどうしたら皆んなが使いやすい形になるかなって話が出来るようになっていったらいいなと思います

勿論どうして今こうなってるって背景も色々考えて、文化的な所とどうすり合わせていけるか、って議論のきっかけにできればいいですよね

改めて、ダイバーシティを進めなきゃいけないよっていう根底にある、「今まで通りからなんで変えなきゃいけないのか」と反発する人を説得するロジックの難しさを実感しますね。
いろんな人達が住んでいるのは事実なのに、反発があって変わっていけない事で余計住みづらい環境が続いているループをどうやったら抜け出せるんでしょうね。
自己責任論的な見方が強くなっちゃう事が多いと言うか、例えば宗教上食べられるものに制限があるから気をつけてますと言う人の存在は否定はしないけど、「配慮してくれると嬉しいです」って対応を求められるような話だとちょっとハードルが高いと思う人が多いのが現状だと思います

アレルギーですら食べられないことへの不寛容さがあるのがまだまだ実態ですからね……
特に宗教上の理由でっていう部分の想像がつきにくいんだろうなと思う。信仰は自由だけど、それを理由に行動で制限してる事があるって事を理解する経験値が足りない人が多いんだろうなと、勿論自分も含めて。
もっと身近にある多文化に目を向ける機会を作っていけたらいいですよね

自分に何ができるかな

まず第一段階として、例えば身近にあるハラール対応食品とか、輸入食品のお店であったりとか、すでに食の多様性に対して実践されてる部分に目を向けていく事が大事だと思うんですよね。
まずはそういうものがある事を知って、その背景を想像してみるというか。
この本が言ってる「共生」はけっこう徹底されたところに置かれますけど、いきなり100%のそれを目指すんじゃなくて、まず今どうなってるか今何があるかを知るところから始める

例えば自分ですでに工夫されてる方が、どういう所を気をつけてどういう視点で食品選びをしてるかを知るみたいな所ですよね

給食で言うなら、ムスリムやベジタリアン配慮の給食を用意する初めの一歩として、持ち込みのお弁当をまずOKするとか、本当にそういう所からだと思うんですよ

全員が同じであった方がよいことと、そうでなくていいこと、本質から対応できるとよい気がしますね

作中でも、配慮をしたと思っても、あなたはムスリムではないから本当に必要なところは分からないって言われた話もありましたしね。
だから配慮を押し付けるんじゃなく、個々にコミュニケーションをとって必要なものを確認したり、あとは相手の文化に対して深入りしすぎないようにしていくのが必要だと思います。
これって別にムスリムの人だからとか外国の方でとかってだけじゃなくて、日本人同士でも必要な視点だと思いますし

例えばヴィーガンの人相手に色眼鏡で見ないとかもですよね。
この本でも言われてましたけど、こっちが全部配慮を押し付けるんじゃなくて、相手の文化を尊重してそれはそういう事なんだねっていい意味でスルーするのも大事な事というか。
この本で語られてるのはそのもっと先のこういう方向で世界の多様性に対応してかなきゃ日本やばいぞ!?って部分でしたけど、私たちはまず一人ひとりが出来る小さい一歩から心がけていけるようにしていこうと思います


この本を読んで、スーパーに買い物に行ったりして食品のパッケージ裏を見てみる事が増えました。カルディなんか行くと見慣れない表記や配慮が見えて、いろんな事が見えてきて面白い!

ダイバーシティ推進委員会ではイーガオの皆がより働きやすくなるように日々いろんな活動をしています。
イーガオメンバーで、実はこれで困ってる、こういう事を知りたい、などありましたら、お気軽にslackのダイバーシティ推進のチャンネルにお越しください!
では、読んでいただきありがとうございました!

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