【ダイバーシティ】コンテンツ共有会!2023 vol.3

もくじ

ダイバーシティ推進委員会で恒例となってきました、
コンテンツ共有会の様子を今回もざっくりダイジェストでお届けします。

コンテンツ共有会って何? という方向け説明はこちら

(公開したらコンテンツ共有会とか記事リンク)

今回の題材は「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」という作品です。
あらすじはこんな感じ

映画プロデューサーのハーベイ・ワインスタインによる性的暴行を告発した2人の女性記者による回顧録を基に映画化した社会派ドラマ。

ニューヨーク・タイムズ紙の記者ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターは、大物映画プロデューサーのワインスタインが数十年にわたって続けてきた性的暴行について取材を始めるが、ワインスタインがこれまで何度も記事をもみ消してきたことを知る。
被害女性の多くは示談に応じており、証言すれば訴えられるという恐怖や当時のトラウマによって声を上げられずにいた。問題の本質が業界の隠蔽体質にあると気づいた記者たちは、取材対象から拒否され、ワインスタイン側からの妨害を受けながらも、真実を追い求めて奔走する。

映画.com作品紹介より

かなりシビアな話で、見るのも話すのも体力がいる作品でした。
以下、ネタバレが多分に含まれておりますので、気になる方はぜひ映画を読んでからブログを読んでみてください。
また、この映画には性暴力表現が含まれているので、視聴の際はその旨ご理解の上でお願いします。メンタルが元気な時に……

加害者に必要な事って?

被害者の方で、 加害者に求める事の条件の中にセラピーに行く事を入れてたっていうのが印象的でした。
こういう相手に対して、それは病的だからそういうのが必要だって思って、それを盛り込むっていうところがすごいなと思いました

日本だとあんま聞かないけど、例えばアメリカだと、DV加害者であったりとか、加害者の互助会カウンセリングみたいなものがあるって聞きます。
日本でもないことはないけど、利用してる人はかなり少ないと聞きますね

これはヨーロッパかな? いじめで加害者の方が転校させられるって聞いて、加害者の側へアプローチがあるんだと思って。

日本だとこう言う時、被害者側が基本的に加害者を遠ざける方にで、加害者へのその後の更生はまだちゃんとプログラム的な部分の利用は少ないですよね。
勿論被害者へのケアが必要なのは絶対なんですが、加害者のやった事に対してその加害は治療が必要な事で、そのまま社会に戻るのはまずいって意識があるのが違うなと思います

日本の学校のいじめだと、加害者側への「制裁」らしいものが曖昧な状態ですよね。現場任せというか
本当は「悪いことをした」という認識をさせて、それを反省させるっていうのが、まず必要かなと。その為にも、ちゃんとカウンセリングや更生プログラム的なものでアプローチする事が必要なんだと思います

声をあげる事の難しさ

映画の中で、取材に対して拒否をする被害者の方が描かれたり、真実を追う事で傷を思い出す部分と、でも報道する事で救われる人もいるし、ジャーナリズムの加害性と責任と使命と役割みたいな部分がいい具合にいろんな側面から描かれていたなと思いました

実名を出せるか、というところなど難しい問題でしたよね
取材対象の家族への話とか、ちょっとハラハラする部分もありつつ

さっきタニーさんとかもおっしゃってたけどそのいじめ問題とも似てるの、この被害者が頑張らないと現状訴えが通らなかったり、加害者への罰が下らなかったりっていう部分があるなと思いました

そういう時にこういう第三者というか報道が協力するっていうのが重要なんだなって改めて思いましたね。
今回の映画で、報道に取り組んでる側は一貫して真実を掘り起こすぞって寄り添っていてそれが良かったなと思いました。外圧はあったけど、内部のデスクは協力的だったし。
一番難しいのが、名前を出して記事を出す合意をとることって部分だったのが、この問題だからこそだと思いました

個人的には、過酷な仕事でもあるけど、家族との軋轢はあんま描かれなかったのがそうなんだって思いました。小さい子もいる環境だったし。
あの問題に取り組んだ記者さん達の仕事と家族との付き合い方みたいな部分が気になったけど、今回の映画で盛り込んでたら集中できなかったかもなので良かったかもしれない

考えてることの言語化・共有って大事!

今回の映画であったセクハラの問題の告発があって、世界中でMeToo運動のきっかけにもなって。報道の力や、語る事、告発の力を感じました。
人の経験を知る事で、知ったり、自分もって思うことってすごく大事で。そういう所から連帯ってうまれるんだろうなと

被害者をつなげるっていうところでそれ自体も意義がありましたし、更にMetoo運動で被害の類型が見えるようになったっていうのが大きかったと思います。
似たような話が最近だと、ヤングケアラーも近いのかなって思いました。
あれも言葉で体験を共有する事で、これはちょっといかんのではっていうのが分かったし、当の本人たちもこれが当たり前だと思ってたけどそうじゃないんだってことに気づけるというか

確かに言葉として共有される事で、イメージが広がるってありますよね。
ヤングケアラーだったり性的同意だったり、これまで問題視されてきた事に名前がついて広がることって大事なんだと思います。自分に反映して考えやすいし共有がしやすいから問題提起しやすくなる

最近は内部では周知の事実だったことが報道される事によって外部にひろく知られる事で、やっと問題化されるみたいな事も多いですよね。
まずい事をやってる人は、知られるとまずいと分かってるから報道されたり内部で告発がでないようにしたりするけど。こういう構図は社会のいろんな所にありますね

おまけ:今回しんどかったね……

この手の話を調べたり考えると、大事な事何ですけど気が滅入るしエネルギー使いますよね。
自分の負担になりすぎず勉強して考えるみたいなこの距離感の取り方って大事だなぁとよく思います

疲れすぎたとき、何かをして脳をリフレッシュしようみたいなのってあったりしますか?
私は娘とたまごっちを見ます

嫌な奴がちゃんと報いを受けるホラー映画とか、とりあえず爆発したりサメが出たりゾンビが出る想定した通りに楽しい事が起きる映画を見ます。エネルギー使わなくていいので

見ていて疲れないっていうの大事ですよね。かつ爽快感がある

例えば何か問題提起した時に、この話してるけどこっちは??って無限に問題が出てきたり、それを全部カバーしないとこいつここに関しては差別的みたいな事言われたりする特にネットの空気が何とかなればいいなと思います。
ガッツリ活動したりデモに参加してないと発言が許されないみたいな空気がなくなって、真面目に向き合って落ち込んだ時に弱音を漏らしてもいい世界になってくれ……!

近い話だと政治についてもそういうことが言われたりしてますね。
そういう過激な意見は適度にスルーしつつ、意見が違う事を過度に攻撃するんじゃなく適切な距離を保てるようになっていくといいなと思います

そんな気軽な問題提起や気になった事を共有して考える場として、そしてこんな事を考えてる人がイーガオにいるんだなってちょっとでも知ってもらえるといいなと思って、今後もコンテンツ共有会ぼちぼち頑張ります!


厳しい現実がしんどくなりつつ、それに立ち向かったジャーナリストや連帯する動きに少し希望を見たりして、そして映画の話から最近の日本や身近なところでも起きている問題への色々普段思っている事など、中々語る機会のない話ができる回となりました。
一人で考えて塞ぎ込む事もあるので、こういう話ができる仲間がいるって分かっている環境が幸せだなと改めて。

ダイバーシティ推進委員会ではイーガオの皆がより働きやすくなるように日々いろんな活動をしています。
イーガオメンバーで、実はこれで困ってる、こういう事を知りたい、などありましたら、お気軽にslackのダイバーシティ推進のチャンネルにお越しください!
では、読んでいただきありがとうございました!

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