もくじ
雪が降ったり冷え込んだり、冬も真っ盛りな今日この頃。
皆様元気に過ごしておりますでしょうか。
例のごとく映画大好き藤田です、観たい映画が三時間作品続きでちょっと身構えています。
ダイバーシティ推進委員会で恒例となってきました、
コンテンツ共有会の第四回の様子を今回もざっくりダイジェストでお届けします。
コンテンツ共有会って何? という方向け第一回の様子はこちら
イーガオのダイバーシティ推進委員って何をしてるの?
という方はぜひこちらご覧ください。
今回の題材は「みんなのいえ」という作品です。
あらすじはこんな感じ
30代半ばの飯島夫婦は、マイホームを夢見て新進気鋭のデザイナー柳沢に家の設計を依頼する。
映画.com作品紹介より
一方、施工は妻の父親の大工・長一郎が行うことに。
しかしアメリカ建築をデザインするアーティスト感覚の柳沢と、とにかく頑丈な和風の家を建てようとする職人肌の長一郎はことごとく対立。
夫婦には想像を絶するトラブルが襲いかかり、状況は混沌を極めていく。
出来つつある家の様子も当初の予定からずいぶんと狂ってきているのだった……。
前回とはガラッと変わった題材ですが、この映画からどんな視点に着目したのか、トークの雰囲気感じていただけたら嬉しいです。
以下、映画のネタバレが多分に含まれておりますので、気になる方はぜひ映画見てからブログを読んでみてください。
さくっと感想タイム
元々見てみたかった職人さん同士のやり取りのところで、それぞれやってみたい様式の違いで思いがぶつかるところがよかったなあ、面白いなと思いました。
それを見て感じたのは、お互いに対するリスペクトが全然なかったのがまずまずの原因なのかなと…。
まずは一旦受け止めて相手の意見を尊重して、その上でこういう思いでこういうことがしたいんだっていう説明が全くないっていうところが問題だったのかなーって。
エンジニアやってると他人事とは思えない場面がいっぱいあって。
職人同士お互いの信念と信念のぶつかり合いでどうコミュニケーションをとっていくのかっていう関係の変化とお互いへの意識の変化が面白かったです
今皆さんおっしゃったように自分達にも当てはまることがたくさんありましたよね。
やっぱり自分に知識があるから「こういう理想があるんだ」って伝えることは悪いことじゃないんですけど、
それで相手にも伝わるかどうかはまた別問題で、そこでちゃんとした言葉選びをしないと相手に伝わらないし自分の理想とか思いが中々ミスマッチというか誤解を招く結果になってしまうなって。
結局主人公夫婦が、自分達がどういう家が作りたいのかっていうところでリーダーシップを発揮できなかったからこそ色んな人の意見に流される事になっちゃってるんだなーっていうのは思いました。
最終的にできた家を正面から見ると見た目はすごいモダンな感じなんですけど裏の庭の方から見ると小便小僧の像が立ってて障子が見えてみたいな感じで、そのアンマッチさってていうのが表現したかったことなのかなと。
3人の男たちが三者三様に仕事はある程度できるけれどもプロフェッショナルになりきれてないけどお仕事に誇りがある人たちの物語だったのかもしれませんね。
ダイバーシティ的な視点で言うと、女性キャラが他者に何か頼んだりアプローチする時に若干どの人もやり方が違うってのが表現として面白かったです。
男性が相手によってやり方を変えるのはそこまで書かれてないのに女性はやっぱり相手を見ながら変えていくっていうのがステレオタイプっちゃステレオタイプなのかもしれないけど、
でもだからといって軽視されてるとかそういう話でもないなと思いました
そのバランス感覚が絶妙なところだと思いました。
いわゆるステレオタイプっぽい描写は見えるんだけど、それだけのキャラじゃなくてこのキャラだからこうしてるって見えるところもあって見てて不快なステレオタイプではないみたいな
リーダーシップを発揮する人がいることの大事さと自分が知ってる知識を知ってる言葉のままで伝えても相手に伝わらないなって言うことをまざまざと…
最初と重なりますが、どんなに相手が違うと思うこと言ってても一旦ちゃんと受け止めようよっていうのを感じる映画でしたね
コミュニケーションの部分で参考になるというか勉強になる映画でしたね
エンタメ作品の描写から考えてみるジェンダー観
いかにもステレオタイプな書き方に取られかねない部分もあるのに、そんなに不快感がなく見れるキャラのデフォルメの仕方なのはうまいなーって思いました
最近ポリコレ気にしすぎて作品面白くないじゃないか話って結構盛んにされてるかなって思うんですけど。
誰かを笑いものにしなくても面白い作品は作れるんだぜっていうのもこの映画で分かるところだなと思いました
キャラ付けだけ見てると偏見的に見てるのかと感じるけど、見ると意外とあまり感じない書き方をしている部分もあって。
デフォルメされたキャラだけど、その人間性とか信念を笑う感じの書き方ではないからなんかこう見てて思ったよりストレスが少ない作品というか
属性で笑わせる時代はやっぱりもう終わったと考えるとこういう風に頭を使っていかないといけないのかもしれませんね
コミュニケーションって難しい
なんかこのバランス感覚ってコミュニケーションの部分でもそうかなと思う気がする。
愛情をもってからかう時に相手に喜ばれるケースといやそれハラスメントって言われるケースになぜ分かれるのかって言うとやっぱその一線を超えるか超えないかがあるのかもしんないとは思いますね
それはあると思います。
日常のコミュニケーションの中に面白さみたいのは絶対あってそこでその人のバランス感覚が見極められるような気がしますよね
バランス感覚ってどうやってみにつけるんだろう
わざとハラスメントしようと思ってしてるってより、
その人にとってはそれがウケると思ってやってるみたいなのってありますもんね
日常的な会話の節々に出てきちゃうその人の感覚って結構重要な気がするんですね、
特に会社の中で人とコミュニケーションをとるうえで雑談的に挟む部分とか
映画でも、冒頭と最後で同じキャラ同士の軽口みたいな部分でも、冒頭の険悪さと最後では台詞は当たり強いけど笑ってるんだろうなっていうのが見えてないのに伝わるってのは、同じ言葉だけど全然違う信頼関係があるかないかって
そういうバランス感覚と相手との関係性の作り方が大事で、それをするためには相手へのリスペクトがやっぱり大事っていうところだと思います。
作中で険悪だったデザイナーさんと大工さん集団は最初は、お互いの共通言語が全然ないままお互いの主張だけぶつけあってるみたいな感じでしたね
キャッチボール的な会話をしていかなきゃいけないのになんか最初はもうドッチボールみたいな、玉投げつけあってるみたいなね
さっきタニーさんも言ってたようなコミュニケーションで起きる問題の原因として、相手との共通の話題だったりとか場をほぐすためにみたいな感じで選ぶことが間違った方向に突っ走ってるということが多いと思うんですよ。
だからそういうのをどうやって身につけるのかって言うんだと思うんですよね。
今回の映画で最終的には一応なんとか家は建ったのは、不良映画の喧嘩みたいな殴り合って認め合うみたいな分かり合い方でしたけど
映画では多分お互いが殴り合える強さとかプライドを持っていたから最終的にコミュニケーションが落ち着いたと思うんです。
でも普段の仕事とかではそういうわけにもいかないので、ぶつかり合えないような時にはどういう風にその着地点が見つけられるのかなって
みんながみんなヤンキー映画みたいに殴り合えるわけじゃないですもんね。
違う信念や違う生き方をしている人、違う考えを持っている人がいる中でどうやってコミュニケーションをとっていくかは、考えなきゃいけない所だと思います
今回の映画は一見あまりダイバーシティとかジェンダーとか関係ないように見えて、どんな映画でもダイバーシティ的な観点で考える事があるって実感する映画でしたね
人間関係に付随する課題だからこそなんでしょうね
今回はエンタメ全振りの作品だけど、いろんな観点で観る事ができるし、どんな話にもダイバーシティについて考えるきっかけがある事が発見できた回でした。
これからもいろんなジャンルの作品でいろんな観点を知る機会に出来たらなと思います。
ダイバーシティ推進委員会ではイーガオの皆がより働きやすくなるように日々いろんな活動をしています。
イーガオメンバーで、実はこれで困ってる、こういう事を知りたい、などありましたら、お気軽にslackのダイバーシティ推進のチャンネルにお越しください!
では、読んでいただきありがとうございました!