もくじ
今年はわりとちゃんと秋っぽく少し涼しくなってきた今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。
前作12回行った映画の新作が始まってお祭り騒ぎな藤田です、
今作も観賞回数二桁行きました。
そんな浮かれモードの私ですが、今回は映画宣伝ではなく、ダイバーシティ推進委員会として記事を書かせていただきます。
イーガオのダイバーシティ推進委員って何をしてるの?
という方はぜひこちらご覧ください。
ダイバーシティ推進委員会では、勉強と意見交換の場として「コンテンツ共有会」という取り組みを始めました。
映画などのコンテンツを題材にディスカッションをして、いろいろな見方を知ってイーガオに何を取り入れたらよくなるかな?なんて事を考える会になっております。
というと難しそうですが、わきあいあい映画の感想をおしゃべりする会でもあります。
映画オタクの私、うっきうきで企画しました。
そんなコンテンツ共有会の第一回目の様子をざっくりこんな話題が出たよーとダイジェストでお届けします!六月某日、会社にて。
対面とオンラインでのハイブリッド形式で開催されました。
初回の題材は「パレードへようこそ」という映画です。
あらすじはこんな感じ
英国サッチャー政権下、境遇の違う人々をつないだ深い友情と感動の物語。
filmarks作品紹介より
不況と闘うウェールズの炭坑労働者に手を差しのべたのは、ロンドンのきらびやかなLGSMの若者たちだった!
すべては、ロンドンに住む一人の青年のシンプルなアイデアから始まった。
炭坑労働者たちのストライキに心を動かされ、彼らとその家族を支援するために、仲間たちと募金活動を始めたのだ。
しかし、彼らが実はゲイの活動家(LGSM)だと知ると、寄付の申し出はことごとく断られてしまう。
そこへ、勘違いから、唯一受け入れてくれる炭坑が現れる!
彼らは、ミニバスに乗ってウェールズ奥地の炭坑町へと向かうが…。
映画見て勉強会って何するの?となる方もいると思いますが、こんな感じでおしゃべりしてるんだよーという様子を感じていただければ嬉しいです!
以下、映画のネタバレが多分に含まれておりますので、気になる方はぜひ映画見てからブログを読んでみてください。
印象深かったシーンなどさっくり感想タイム
ジェンダー系の映画って考えさせる作品が多いんですけど、そんな中でハッピーめなこの作品を初回に持ってきてみました。
毎年渋谷でやってるレインボープライドに行ったりもしていたので、特に映画で印象に残ってるシーンは、最後のパレードのシーンです
LGBTに関しては知識や単語としては知っていて、人の指向なんてまあ人間なんだし全員違うでしょと思ってたんですが……
この映画で印象深かったところなんですけど、LGBTの団体だと紹介を受けた時の受け入れ側に、一瞬間が生まれたシーンで、相手に対して偏見とかないと思っていても、どういうリアクションしたら不快にならないかな、とか、いろいろ考える事でやっぱり間が生まれてしまうのかなと。
身近でそういう話を聞く機会がなかったので、もし自分が話を聞いた時に、映画と同じように、ちょっとの間が生まれてしまうんじゃないかと思いました
学生時代の友達にトランスジェンダーの子がいたりして、身近な話題としてLGBTの事を知る環境にいた事があります。
映画で印象的なシーンは、火炎瓶を投げ込まれるところで、その時に誰かに悪口を言われた時にそれを利用してさらに「自分たちは生きてる!」ってのを広めるんだ!
って事は生きていくには必要なことかなっていう風に思いました。
強くどう自分を活かしていくのかっていう風に考えられる文化はすごいなと思いました
ダイバーシティ推進委員として出来ることって何だろう
作中で来た団体がレズビアンゲイって名乗るのを聞いて炭鉱の人が戸惑ったのって、自分たちと同じ世界に存在している実感がないからってのが一つあると思うんです。
会社でも起こりうる状況だと思うので、どういう風にしたら意識付け的な何かできるかな?
というアイディアとかあったら嬉しいです!
研修で知識を知るとかとあわせて、レインボーのステッカーとか作ってPCに張ったりするのも一つかなと思いました。
当事者以外でも、それでアライだって伝えるみたいな。
私がslackの名前にフラッグの絵文字つけてるのもその理由で
カミングアウトしてくれた時ってどういうスタンスでいたらいいんでしょう。
伝えてくれたからには何か配慮してほしい事があるのかな、と思うんですけど、聞いてもいいんですかね?
聞ける間柄だったら聞いちゃうのがいいと思います。
会話の中で異性の恋人がいる前提で話が進んで辛いとかあるかも。
そろそろ結婚しないのーー的な話とかよくありますもんね
カミングアウトしてくれたとき、自分としては正直びっくりはしちゃうと思うんですよね
自分にそういうことを言っても大丈夫と思ってくれてるんだな。
という驚きというか。ありがたい、うれしいなというか
当然一緒に存在しているって分かってもらうのって結構難しいですよね。
知る側の温度感もあると思っていて、今の自分は知ってる事が想定の範囲内になっちゃっている部分もあるなと思います
映画で炭鉱の人と対面した時みたいに腫れ物扱いになっちゃうと辛いし。
驚かない心構えというと少し違うんですけど。自分と遠い存在じゃなくて、自分と一緒に働く人かもしれないし、存在してる事を知るにはどうしたらいいかなあ
やっぱりまず研修ですかね。
そういう意識を育てるのは会社としてしなきゃいけない事だと思いますし。
で、それ以外で会社でできる事って、ステッカー貼るのとか
研修で知識として知る機会を作って、ステッカーなり、ダイバーシティ推進の相談窓口だったり委員会の存在だったりで、この人ならここなら受け入れられるんだなっていうのが、分かる形になってるとやっぱ安心するなと思います
冒頭で言ったことと重なるのですが、人の指向なんてまあ人間なんだし全員違うでしょという考え方というか、それくらいの心構えでステッカー張ったりアライです明言したりしていいのかな?
ステッカー貼ってるって拒絶してないよって意思表示になると思うんですよ。
相談窓口はハードル高い時に、ステッカー貼ってる人がいたら話しやすいかなと思います。
アライの存在表明って味方がいるよって意思表示だと思うんで
私がこどものころってまだオタク文化がちょっと白い目で見られがちだったんですけど、今の話で少しそういう時の事を思い出しました。
確かに直接的な絡みはなくても仲間っぽい人がいると安心したなと
私もオタクだから分かります!
そうそう、レインボーのステッカーってある意味そういう時に見た全然話した事ないクラスメートが持ってるアニメの下敷きみたいな。
多分あの子には話しかけても引かれないんだろうなって安心感的な
あの日遠目にみた幽○白書の下敷きみたいな(笑)
それであれば私でよければステッカーはらせてくださいという気持ちです
ちょっと真面目にシンキングタイム
セクシャリティのことって、表明した時に別に自分関係ないじゃんってなりがちだと思うんですよ。
そこで、さっきのめぐさんみたいに打ち明けたって事は困ってる事あるんじゃないかって考えられたらいいなって思うんですけど。
そういう時に何に困ってるのかとか相手の事が想像しづらいのかなと
あの映画でも、炭鉱の人たちにとってセクシャルマイノリティの人が理解ができない異物だったから、拒否反応を示す人が多かったって話なんですよね。
実は自分たちの中にも当事者がいたけどっていう
これ、女性団体からの支援だったとしてもどうなんだろうかとも考えてみました。
未婚の女性団体からとか外国人とアジア系の人からの支援でも同じな気がするんですよね
その例の女性団体からの支援だったら、その人たちが来たことで、自分達のコミュニティがかき回される事ってあんま無いと判断すると思うんですけど。
炭鉱にセクシャルマイノリティの団体を呼ぶ事にすごい抵抗感を持ってたじゃないですか。
セクシャリティに関しては特にそういう感覚持たれがちだなーって
意識しないからこその無理解という感じですかね
タニーさん参戦!
遅れてすみません!
現場作業おつかれさまです!
感想とかみんながここどう思ったかとか聞きたいところあったらぜひ!
日本語だと「ゲイ」と「ホモ」は区別されるって言いますよね。
作中でも、ちょっと思い出せないですが、「ゲイ」を指して明らかに侮辱しているような言葉づかいがあったり、
他にも「レズビアン」ではなくて侮蔑語の「レズ」という字幕もあったのが気になりました。
実際にどう発音していたかまでは追いきれなくて、あくまでも字幕なので、意訳してそう表記しているのかなとも思ったのですが…。
英語が話せる砂糖さんのほうで、何か気付いたことがあったら聞きたいなって思いました。
レズと言うと男性向けに使われる女性同士的な意味が強いかも。
男性同性愛者でいうゲイじゃなくてホモの方みたいな蔑称的なニュアンスあるみたいな。
ただ、日本での使い方なんで外国でその略称が蔑称的な意味かは私ちょっとそんな詳しくないんですけど
その辺気にしてなかったかも……いつか調べてみます
映画の書かれ方かもしれないですけど、炭鉱の方達、男性は保守的で、女性は溶け込むのが早かったですよね。
そういうのさっきの差別的な発言もそうだけど、あけすけなこと平気でばんばん聞いて踏み込んでいくっていうのはダメなのでは?と思いました
確かに踏み込むゾーンが極端ではありましたね
男性の方が保守的っていうのは、日本で言うなら古くから続く企業の男性が保守的な感じになりがち的な。
炭鉱労働って歴史のあるものだし、作中は特に閉鎖的な街なので価値観が固まりやすいのはあったかも。
多分実際ああいう町だったら女性ももうちょっと保守的になると思うんで、作中の女性の書かれ方は、映画としてっていうのは多少あるかなと思います
あと印象に残ったところでいうと、炭坑夫の人が「ゲイ・レズビアンの団体が来るなんて」という発言をする際に、
「自分が差別してるわけではないんだけど、周りが差別的に見るから来るべきじゃない」と説明しているのが、
典型的な「マイクロアグレッション(意図的でない、無意識的な差別や偏見)」だなぁと。
こういう無自覚なところに、差別が多いと思うんですよ。
周りが差別的に見るから、それはこうした方がいいんじゃないかみたいな。
差別的な意識を正当化する言い方で自分は別に差別しないけど皆が差別するからって。
差別する側の主体に自分を持ってかない事で責任感をちょっと減らしてるみたいな
ちなみにマイクロアグレッションについては、
『日常生活に埋め込まれたマイクロアグレッション――人種、ジェンダー、性的指向:マイノリティに向けられる無意識の差別』
が参考になりました
コンテンツ共有会どうだった?
皆さん最後にこの映画に対する言いそびれた感想とかがあれば、それを聞いてあばよとしようかなと思います
ついでにこのコンテンツ共有会ってどうすか?
それの感想をいただけたらと
早速どうすか、発案者の藤田さん
好きな作品に対していろんな人の意見聞けるのって嬉しい!
あるものに対して言うのって自分の意見表明としてハードルが低いというか。
でその中からいろいろ研修についてとかアイデアが出てくるから、私はすごい楽しかったし、有意義ないい会だなあって思いました。
皆さん知見が深いから色々言ってくれるからめっちゃ楽しかった
深い事言えたかなあ
大丈夫ですよ!
まったく知識のないこの私でも楽しめる、勉強になる場でした。
色々聞けて、なんか自分のこの心構えでも誰かの支えられるのかな?
ということが知れて良かったです。
とりあえず自分が否定されるのが嫌なんで相手を否定するのだけはしたくないなという気持ちなんですけど
満点ですよそれ!満点!
話を聞いてて、昔思った事とか悩んだ事で、あれってこういうことだったんだーと思ったりもしました
話すことで自分がどういう人かって分かってくるのがやっぱり楽しいですね。
どうすかタニーさん、途中からになっちゃいましたけど
こういう話題をする時って、自分自身や親しい人の経験に基づいて話すことが多くて、見え方に個人差があるものかなと思います。
でもこうやって映画の物語を客観的軸として揃えておくと、ある程度の共通認識ができたところで話し合えるのでいいやり方だなと思いました。
砂糖さんはどうでした?
こういう風に皆で見てっていう事をやったことがなかったので面白かったです。
あと、みんなちゃんと見てきて偉かったなって、ほんと素晴らしいことだなと思います。
大人4人分の時間合わせてちゃんと見てくるっていうのは本当モチベーションが高いチームで嬉しいなという風に思います。
で、このメンバーでまた他の色んなものを見て、多分自分が知らなかった自分がやってる差別とかに気づけるのかな?っていう風に思うと、まあなんかドキドキするし、
耳も痛えなあと思いながらやっていきたいかなって感じですかね
と、こんな感じでいろいろな意見を出し合って楽しい時間を過ごさせていただきました。
座談会の中でも話題にでた研修の事を考えていたり、育産休周りの制度を整えたり、ダイバーシティ推進委員会ではイーガオの皆がより働きやすくなるように日々いろんな活動をしています。
イーガオメンバーで、実はこれで困ってる、こういう事を知りたい、などありましたら、お気軽にslackのダイバーシティ推進のチャンネルにお越しください!
匿名で相談や質問ができるフォームがありますので、お気軽に質問を投げてみてください。
では、読んでいただきありがとうございました!