もくじ
みなさんおはこんばんちは!
最近ブログを頑張ってる小池です。
みなさん場面緘黙症(ばめんかんもくしょう)ってご存知でしょうか?
聞き慣れない言葉なのでおそらく知らない人のほうが多いのではないかと思いますが、今回は「場面緘黙症」という症状について紹介するのでみなさんに知って欲しいと思います。
場面緘黙症とは?
ChatGPTに端的にまとめてもらいました。
場面緘黙症(Selective Mutism, SM) は、特定の場面や状況において話すことができなくなる不安障害の一種です。この症状は、特に子どもに見られることが多く、家庭では問題なく話せるのに、学校やその他の特定の環境では話せなくなるという特徴があります。これは意図的な沈黙ではなく、心理的な不安や緊張が原因となっています。
上記にある通り、話す言語機能に問題はないけれど心理的な影響で学校などの特定の環境下で話したくても話せなくなってしまう症状のことを指します。
確率は0.15%ほどと言われているので数百人に1人ぐらいの割合でいる計算になります。
興味があれば以下のサイトも参照して見てみてください。
家では話せても学校ではだんまり…… しゃべりたくてもしゃべれない「場面緘黙」 | 済生会
場面緘黙Q&A 症状・原因・治療法について | NHK ハートネット
小学生時代の私の体験談
今回この記事を書こうと思った理由も、実をいうと私も小学校の1年生〜6年生のまるまる6年間全く学校で話せなかった身でこの場面緘黙症を患っていたからです。
あまり覚えていないけど幼稚園のときもあまりしゃべってた記憶がないのでおそらく同じような状況だったかもしれません。
学校でクラスメイトはもちろん先生とも一切話さずに学校生活を送っていました。一部の近所の本当に仲の良い子だけとは学校以外の二人きりの場でだけは話せていました。
話すことはできないので代わりに頑張って顔の表情であったり、相手からの言葉に対して首振りやうなずきなどの仕草で簡単なコミュニケーションを取ってなんとか日々を過ごしていました。
一方で自分の家では家族と普通に話すことが出来ていました。
学校に限らず習い事先や外出先の知らない人とも話せずにいました。
1年生の時から口数が少なく自然と話さないことが続いたことで次第に自分の話している姿や声を他人に見られたり聞かれるのが恥ずかしく不安に思えてきて、それで恒常的に話せなくなっていったように感じています。
でもこんな自分でも不思議と遊んでくれる仲間や友達はいました。
友達の数で言えば今よりも多かったです(笑)
友達の家でゲームをしたり、体を動かすのが好きだったので外で元気よく遊んだりしてました。
もし遊ぶ相手がいなかったら孤立していたと思うので、本当に友達がいて嬉しかったし助かりました。
一方で学校の授業ではやはり少々困る場面は出てきます。
例えば、国語は教科書の朗読の時に必ず順番が回ってくるのでそれがとにかく嫌でした。先生もわかってましたがとりあえず名前は呼ばれるので、何もせずに立ったまま次の人に回されるまで待ってました。
音楽の授業で歌を歌うときももちろん声を出せなかったです。
そうなると必然的に国語や音楽の成績が下がってしまうので残念です。
一番困ったのが最後の卒業式。
卒業証書授与の時に一人一人名前を呼ばれるので返事をしないといけないですが、全同級生の前で声を出すなんてできるはずもなく当日は返事はせずに壇上に上がってそのまま賞状を受け取りに行きました。
とにかく不安でいっぱいでしたが返事をしなくてもなんとか切り抜けられました。
このとき印象的だったのが私以外にももう一人返事をしていなかった子がいるのを覚えていて、自分だけじゃないんだとなんだかほっとして安心したのを覚えています。その子が返事をしなかった理由はわかりません。
ここでようやく節目となる小学校を卒業したので、「中学生からはなんとしても話せるようになりたい!」と思ってました。
そして来る中学校の入学式。
「中学校でもずっと誰とも話せずにいるのは嫌だ」「始めが肝心だからなんとか少しでも声を出せるように頑張ろう」と心に思いながら、徐々に仲良くなった子や周りの人達と声を出して話せるようになっていきました。
ちなみに自宅の場所が私にとっては運良く中学では小学校の同級生がほとんどおらず、中学で会う人とは初対面の人が多かったので抵抗少なく話し出せるようになりました。
もし小学校の同級生がたくさんいた場合、状況は今とは違っていたかもしれません。
症状名を知ったきっかけ
大人になるまではこの場面緘黙症というものについて知らず、ただ単に自分の性格から来る少し行き過ぎた症状だと思っていました。
ではどこでどうやって知ったかというと、ある時日テレ系列で放送されてるテレビ番組「ザ!世界仰天ニュース」の番組内で紹介されていて、それを見て「これまさに小学生の時の自分じゃん!!」となったのが知ったきっかけでした。
それを見てから自分と同じような人がいるのかという安心感と謎が解けたような爽快感を感じました。
また、調べてるうちに見つけたのですが昨年2024年の12月7日に放課後カルテという漫画原作のドラマ(こちらも日テレ系)の第8話でこの場面緘黙症の少女の話が放送されてたようです。
PV見たけど雰囲気めちゃ良さそうなので後で見て見ます。(PV見ただけ共感して音楽もあいまって泣けてきた(T_T)・・・)
HuluとNetflixで見られるのでみなさんも良かったらぜひ8話だけでも見てみてください!
現在はどうか?
元々の性格もあってあまり話す方ではないですが、現在は環境や状況問わず問題なく話せるようになっています。
ですが今も人と話すのは苦手意識があったり、緊張するとすらすら話せなくなったりとそういう元からの気質はあります。
小学生の時に周りから「なんで無口なの」とか「あ、って言って」とかよく言われていたので、今でも無口という言葉を聞くと少しドキッとします。おとなしいとかあまり話さないねとかは言われてもまだ大丈夫です。
最後に
放課後カルテ第8話のタイトルは「おはようも、ありがとうも、心の中で言ってる」です。
当時の自分も話したくても話せない気持ちでいっぱいだけど、かといって無理やりしゃべらそうとはして欲しくなくて、自分のペースで話せるようになりたい心情と話さないけど仲良くはして欲しい気持ちでした。
なのでもし同じ症状の人がいたら返答はできないけど話しかけて仲良くしてくれると嬉しく思うはずです。
多くの人がこの症状を知って、理解して、少しでも当人の手助けになれば幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございました!