もくじ
年末ですね、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
外気温の冷え込みも一段と強くなってきており、寒さが苦手な私は室内でモコモコのウェアーなんかを着込んで何とかやり過ごしています。
さて、今回はAmazonプライム・ビデオでもうすぐ無料公開が終了となるSHERLOCKというドラマの紹介です。
紹介しているリンクは吹替版ですが、字幕版も存在していますのでご安心を。
どんなドラマ?
すでにタイトルから概ね察しているかとは思いますが、このドラマはシャーロック・ホームズを元ネタにした作品です。もっと言えば「もし現代にシャーロック・ホームズが存在していたら?」というIFを取り扱った作品です。
現代のイギリスのベーカー街221Bには、現代を生きるシャーロック・ホームズが住んでいます。いずれシャーロックの盟友となるジョン・ワトソンは元軍医。精神的な疾患を患っており、その苦痛と共に給料に見合わない高い賃貸に身を寄せていました。そこから2人は共通の人物から「シェアハウスしたらどうだ」と誘われ、奇妙な共同生活が始まるわけです。これがシーズン1の第1話。
シーズン1の第1話は、SHERLOCK各話の中でも飛び抜けて美しい構成で作られた映像作品だと私は感じています。2人が出会ってから、ジョン・ワトソンが杖生活を手放すまでをトントン拍子で描写しています。展開として詰まる所もなく、気付いたら1時間半が終わってしまっている。
もしかしたら、第1話故に掴みを大事にしていて、構成について最も丁寧に考え作られた話なのかもしれません。しかし第1話以外もそれぞれの謎と状況に合わせた構成をしっかりと考えられています。どの話も手が込んでおり、見返すほどに素晴らしい作品だと感じます。
おすすめポイント
SHERLOCKには、元作品のオマージュとして聞き覚えのあるようで少し違う謎が幾つも出てきます。どれも元作品を尊重しつつ、現代版ならではのアレンジやトリックが組み込まれているところが見どころです。
ただ個人的には、SHERLOCKは謎を見る映像作品と言うよりは、”人間ドラマを見る映像作品”といった印象の方が近いです。
謎を追う中で繰り広げられる各種登場人物の関わりや葛藤、感情の渦巻きといった辺りの描写が非常に丁寧で良くできているように感じます。それぞれのキャラクターが、それぞれの思考と深みを持ってそこに存在している。主要じゃない人物でさえ感情の描写に手を抜かれることはありません。見ていると1時間半があっという間に溶けてしまい、ドラマを見ながら、あるいは見た後にそれぞれの登場人物に思いを馳せてしまいます。
特にオススメしたいのはシーズン3辺りの話です。
この辺りの話はちょうどクリスマスシーズン頃を想定した話で、良くクリスマスの話題が出ます。残念ながら、この記事を書いている間にクリスマスは終わってしまいましたが…、今からでも遅くはないと思います。
おわりに
SHERLOCKは年内でAmazonプライム・ビデオから撤退してしまいます。(有料配信としては残りますが…)
もしAmazonプライム会員である方は、折角ですから、年末を家族や友人と共に過ごしながら見たり、あるいは一人で過ごす場合でも、一目見ておくことをオススメしたいです。