もくじ
きたる12/1は映画の日!!大体どこの映画館でもかなりの割引きで映画が見られる日ですが、なんと今年は日曜日。映画館の大混雑が予想されるので、皆さんチケットは予約してから映画館に行きましょう。
私はモルカーとジャワーンとアングリースクワッドとバーンクルア狂愛の家あたりからいくつか見る予定です。テリファーは……体調が最高によかったら……
近隣の映画館の上映時間見比べてタイムスケジュールをつくらねば。
恒例の映画紹介ブログ、映画の日直前の今回は、映画の楽しさを知る第一歩に最適な、家族であったかくしてわいわい見るのに良かったりストレートに楽しい!!エンターテインメント!!!が詰まった作品を集めてみました。
私も小さい頃に見て、映画っておもしろ……!!!ってなった作品もたくさんあります。お風呂上りに金曜ロードショーつけたらやってたのを何となく見ちゃったみたいな気持ちで、気軽にご覧ください。
余談ですがせっかく映画の日も近いので私情をはさみまくって、私が映画というものってもしかしてめちゃくちゃすごくて面白くて私はこれが大好きなのでは!?と気づいたきっかけで人生の一本になった作品については今回の一番最後におまけで語ってみました。
めちゃ長くなったのと、これはちょっとストレートには分かりにくかったりする作品なので今回作品集めたテーマとはちょっと範囲が違う気がするので、気になった人だけどうぞ。
今回メインで紹介してるのはかなり見やすくて良質なはじめの一歩にちょうどいい作品を集めてました。そんなところから映画を見始めて、人生の一作に出会った結果めっちゃ語るじゃんこいつというビフォーアフターを眺めるくらいの気持ちでおまけ長文は見てやってください。
でも今回メインで紹介してる部分の作品にも人生のオールタイムベスト10入りクラスの作品もごろごろあるし、どこで人生の一作に会えるかは人それぞれです。
そんな一作に出会えると楽しいので、いろんな作品に触れる間口になれれば嬉しいなと思っていつもブログを書いています。
映画の日直前にかこつけて、長々と余談を挟んじゃいましたが、そろそろ映画紹介に入ります!!
ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー
言わずと知れたあのゲームのマリオが主人公の映画です。いろんなゲームの小ネタも楽しいし、マリオのゲームをあんまりやった事がなくてもシンプルにキャラとストーリーが本当にいいのでおすすめです。マリオとピーチ、マリオとドンキー、マリオとルイージといろんな形の最高のバディ・コンビをお出しされるので終始アツくて楽しいです!ラストバトルのWライダーキックとしか言えない必殺技も必見。アクションのテンポがめちゃくちゃいいのでずっと夢中で見られます。大晦日にTVでやるみたいだよ!
SAND LAND
ドラゴンボールで有名な鳥山先生の傑作短編、SANDLANDのアニメ映画です。悪魔の王子の少年とその従者と、明らかにツワモノなクールなおっちゃんとの奇妙な冒険の旅の物語、水を独占する政府に抗う物語という部分やメカニックが素晴らしいのでマッドマックス怒りのデスロード的な革命物の楽しさもある。アクション、物語のテンポ、魅力的なメカ、最高のキャラクターたち、ナイスな主題歌と全部そろって気持ちよくハッピーに終わる最高のエンタメだし、そこにちゃんと考えさせられる社会への視点が入ってるのがさすがの鳥山明作品です
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ
名作揃いのしんちゃん映画の中で、私はこれが一番好き。古びた映画館のシアターから、映画の中の世界に入り込んじゃった野原一家やカスカベ防衛隊の子たちが、映画の中のキャラクターや同じく映画に入ってしまった人たちと協力して映画のエンディングを目指します。作りこまれた世界観やいろんな映画へのオマージュ詰まった小ネタの数々、映画という機構への愛とリスペクトがあふれててたまらない!エンディングテーマも名曲です。
オズの魔法使
ミュージカル映画の金字塔な一作です。映画は見た事がなくても、物語は知ってる人も多いかも。舞台装置や画面の色使いをフルに活かした映画ならではの演出が巧みで、オズの世界に足を踏み入れる瞬間の演出を初めて見たあの感動は今でも鮮明に覚えています。曲も物語も全部があったかくて素敵な気持ちになれる映画です。オズの魔法使いにつながる『ウィキッド』の公開ももうすぐなので、この機会に見てみてほしい!
ゴーストバスターズ
ご機嫌なテーマソングはきっとどこかで聞いた事があるはず。シリーズいろんな作品がありますが、私は2016年版の女性四人組のやつがノリが大好きなので今回はそれを持ってきました。科学でお化けというか超常現象に立ち向かう!という一作目の流れを活かしたリブート版で、パワフルでノリの良いキャラ達とどっか楽しい幽霊退治を楽しむノリノリの一作です。ニューヨークの街中使いまくったラストバトルは超楽しい、エンディングもご機嫌なので最後までゆるっとお楽しみください。
ブリグズビー・ベア
ずっとシェルターの中で両親と育ち大人になった主人公は、唯一外の世界に触れられる「ブリグズビー・ベア」という子ども番組を繰り返し見て夢中になっていました。ある日やってきた警察に両親が逮捕され、実は小さい頃に誘拐されていて本当の両親は外にいると知らされ、家族の元に現実世界に帰っていく中で、自分が知っていた世界も「ブリグズビー・ベア」も現実ではないと知って、そして今の世界や家族、仲間と自分自身を受け入れていく物語です。この語り口だとシリアスめかと思うかもですが、世界が人々が本当にあったかくて、日々を歩むその姿が胸にぐっとくる傑作です。物語の作りが本当に素敵なので見てほしい。すごい映画です。
少林サッカー
タイトル通り、少林拳とサッカーの映画。どういうこと?と思われると思いますが、本当に少林拳の技を使いまくったそうはならんやろなサッカーで成りあがる物語です。マジで楽しさとアツさしかない最高の映画体験ができます、楽しさのタイプとしては純粋なスポーツものというよりはバトル漫画、何ならいっそホビーアニメ系。尋常じゃないテンポの良さに夢中になっていたら、いつの間にかキャラ皆大好きになって、相手もありえない身体能力でラフプレー仕掛けてくる最後の試合では思わず立ち上がって興奮しちゃう場面がもりだくさん!わいわい騒ぎながら見たい映画です。
パシフィック・リム
世界は度重なるKAIJUの襲来を受けて、人類はそれに対抗する巨大人型兵器を生み出した!その名もイェーガー、パイロットが二人でシンクロしてロボを動かし巨大生物を撃退するという楽しさしかない設定の最高の激アツ映画です。監督さんが日本の特撮やウルトラ怪獣が大好きな方なので、そこの作りこみもすさまじい。パイロットも人種国籍や背負う過去も様々で、一緒に機体に乗る二人の関係性もいろいろ、キャラが皆よくて、有能でキャラが濃いギークや厳しくも暖かい渋い長官と、サイドのキャラまでロボものにほしいキャラが全部そろってます。世界観の作りこみやバトルシーンの演出、主人公コンビの対立と成長と協力と、全てが期待した百倍以上の出力で見せられて超満足の一本です。ちなみに私の一押しの機体はストライカーエウレカです。
本編より文量が多そうなおまけ
好きな映画、出来が良くて思わずうなった映画、綺麗な映画アツい映画泣いた映画忘れられない映画、自分にとって大切な作品はたくさんありますが、私が人生で一番影響を受けて衝撃を受けた一作をせっかくなのでおまけで語りたいと思います。
その一作はというと、『劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者』。
もったいぶっておいて、TVシリーズアニメの劇場版かい!と思われるかもしれないですが、この映画アニメ映画としてはかなり異色な作品なんです。
ハガレン自体は有名な作品なので知ってる方も多いと思うんですが、ちょっと先に前提を整理します。ネタバレがあるので気を付けてください。『鋼の錬金術師』は完結済の漫画作品で、連載中にアニメ化を二回しています。
原作完結前のためかなりオリジナル展開が入ってくる2003年版(OPでメリッサがある方)と、原作完結にあわせて物語を最後までやりきったFULLMETAL ALCHEMISTとタイトルについている新しい方とがあります。
シャンバラの映画につながるのは、2003年の方、俗に一期アニメと言われる方になります。こっちのアニメでは世界観や作中のいろんな要素の設定(特に人造人間まわり)が大きく異なっていて、賛否がある部分もありますがかなりシビアな物語で私は大好きです。でも原作の方も大好き、作品自体、人生の中でもトップクラスに好きな作品です。
そしてこの一期アニメの方の設定として、錬金術を使うあの世界とパラレルワールド的な位置に、私たちが生きているこの現実世界があるという位置づけになっています。そしてそれが最終回付近で明らかになって、エドとホーエンハイムは現実世界の方に飛ばされている、という状態で映画に至っています。
なので映画の舞台はがっつり現実世界、1923年、第一次世界大戦後のドイツはミュンヘンが映画のメインの舞台になります。パラレルワールドなので、同じ顔をした違う人が出てくるし、ハガレンキャラの見た目だけど現実世界に実在の人がキャラとして出てきたりもします。
(余談ですが好きが高じて私も学生時代ミュンヘンに旅行行きました)
という事なので、もしかしたらシャンバラだけとりあえず見てみると、なんか急にドイツ!?自分が知ってるハガレンと違うかも?となるかもですが、一本の映画として本当に傑作なのでいつか見てみてほしいです。
前提を少し整理したので、この作品のすごい所面白い所を語っていきます。膨大になっちゃうので項目ごとにさくっと書きなぐる形にしときます。ちょっとでも気になる所があったそこのあなた、見ましょう。
- 音楽
OPとEDはどちらもラルクで、映像も音楽も一品です。そして特に素晴らしいのが劇伴!物語上重要な役割としてロマのキャラが出てくるんですが、実際にロマのアーティストさんが楽曲で参加されていて、音と映像のタイミングを完璧に合わせた歌や曲の使い方が神業です。 - 世界観
一期アニメ特有の現実世界とのパラレルワールドである部分を活かしきって、そして現実世界の方の世界大戦の狭間である世情や空気間の文脈も乗せて、脅威や理想郷そして故郷といろんなキャラによって見え方が変わる錬金術の世界、もう一つの世界、帰れない場所、今いる場所、いろんな想いを表す装置として機能する世界観が私はめちゃくちゃ好きです。 - 史実の扱い方
前述の世界観で挙げたパラレルワールドの部分とか、ナチの信奉者がオカルティックな力を求めていた部分とか、この辺の設定を補強する史実の拾い方と、作中でのにじませ方が抜群に上手い!史実キャラの表し方や使い方も絶妙。1923年の11月が舞台ということで、歴史的に大きな事件も描かれたりするんですが、そこの作中での扱いの塩梅が巧みなんです本当に。 - 物語
現実世界に飛ばされたエドと、肉体を取り戻して成長したアルが、世界をまたいで再会しようと動きつつ、お互い今生きている場所で彼らを取り巻く人との物語があって、そしてパラレルワールドに夢を見たり悪用しようとする輩もいて……という、二つの世界を描く物語です。現実世界の方の舞台がシビアな時代のミュンヘンでこちら側の登場人物達もそれぞれの思惑で別世界を求めているのと、純粋に帰りたい兄に会いたい兄弟の想いが絡んで、更にその動機として緊迫した世情や移民や人種の迫害の話も入ってきて、何層にも人の思考が重なって走ってく物語が本当に面白いんです。しんどい時代や世相で、エルリック兄弟が良かれとおもってした動きが良くない結果につながったりもして、しんどい話ではあるんですが、終わりはどこか澄んでいて人間への希望と愛が見える空気間が私は大好きです。 - 演出
カメラワークというか画面の切り取り方がアニメっぽくない間を使う所が多い気がしていて、物語や現実世界を絡めた設定の部分だけでなく、画面的にも昔の洋画っぽい雰囲気が出ていて私はそこが好きです。「映画」を作ろうという意識がものすごく伝わる映画で、その気概が好き。そういう実写映画的な部分の描き方も上手いけど、勿論アニメ的なフィクション、特にアクションシーンの描き方も本当にいいんです!作画もずっと枚数多めでぬるっと動くわけでもないけど、緩急が上手いから見せ場の作り方が良い。大好き。
そんな感じで大好きなポイントは数えきれないシャンバラですが、特に好きなのがセリフ回し。好きなセリフがたくさんある中でも特に好きで印象的なセリフを引用してなっがい雑語りを終わろうかなと思います。今でもよく思い返す大切な言葉です。
一つ目がフリッツ・ラングという実在の映画監督さんがこの映画にはキャラクターとして登場する(見た目はキング・ブラッドレイ)のですが、そのセリフです。
「映画も兵器も等しく科学技術の賜物だ。ならば私は映画を作り続けよう。絢爛たる白昼夢を。あり得べからざるもう一つの世界を」
それからもう一つ、エドのセリフで私の人生の指針にもなっているセリフを。
「生きてる限り永遠に、世界と無関係でいることなんかできない」
どちらも私がこの映画で感銘を受けた、映画や物語や世界、人生、そして自分自身との向き合い方みたいなものの価値観が、ぎゅっと詰まってる大好きなセリフです。
ちなみに2005年公開の映画なので、来年で20周年です。めでたい。記念に再上映やってくれ。
そんな感じで、映画紹介8本と長いおまけになりましたがここも読んでくださった方はありがとうございます。
なお、社内のメンバーにおかれましてはこんなテーマの映画が知りたい!などなどリクエストもいつでも募集中ですので、リクエストありましたらslackの雑談チャンネルなどでお気軽にお声がけくださいませ。