LUMIX S9の炎上に見るストックフォト使用問題に関する所見

2024/05/31

WRITER

ヒカセン

イーガオでweb制作をしています。どちらかというとエンジニアよりもデザイナー寄り。自転車の交通マナーにうるさい。

そのすっきりとしたコンパクトな外観から、フルサイズミラーレスのエントリーモデルとしても人気が出るのではないかなぁと思いながら見守っていたのですが、なんだかWEBの紹介ページでストックフォトサービスの画像が大量に使用されているという指摘が相次ぎ、謝罪文を掲載するに至るという事態に発展していました。

カメラの製品ページの写真なのに別のカメラで撮った写真を掲載

今回問題になったのは、動物瞳AFですとか、リアルタイムLUT機能のサンプルイメージの部分でストックフォトサービスの画像が利用されていた点です。
我々一般消費者からすると、公式の”カメラの”製品ページで「こういう機能がありますよ」という説明をしている写真であれば、「このカメラでこの機能を使うとこんな写真が撮れるんやな〜」と思って当然です。
しかし今回はそこに全然別のカメラで撮影された写真が使用されていたことが問題視されたのでした。

ストックフォトの利用自体に問題はないのだが……

WEBサイトを制作していると、「ちょっとこういう写真をワンポイントで使いたい」などという場面はよく出てくるもので、ストックフォトサービスの存在は大変ありがたいものです。

そのあたりあまり馴染みのない方々がSNSで不正利用だと騒ぎ立てているのはちょっと落ち着いて〜と思いましたが、やはりサイトの顔となるべき部分にストックフォトを利用するのは少々リスキーだなと感じます。

例えば今回のものがカメラではなくロードバイクタイヤの新製品ページだったとして、ウェットコンディションでのグリップ向上が当社比18%向上！とかのイメージ図で雨の中走るロードバイクの写真がストックフォトだったとしても誰も怒らないと思います。
カメラの「この機能使うとこうなりますよ」の写真がそのカメラ・機能と関係ない写真だったから、問題なのですね。

WEBや広告の制作で置き換えると、新規オープンのカフェのWEBサイトでストックフォトのラテアートの画像をメインビジュアルに使うとか、スーパーの求人広告でストックフォトの店員さん画像をでかでかと掲載するとか、そういう感じですね。

もっとも、実際にオープン前で写真を撮れないからとか、予算の関係で撮影まで組めないとか、いろいろな事情でそうせざるを得なかったということもあろうかと思います。

ただ、やっぱりニコンはそんなことしないよね、とか、Leica D-LUX8ってベースはPanasonicのLUMIX LX100系だけどLeicaは絶対それはやらないよね、っていうところにカメラメーカーとしての矜恃が求められている気がします。

以前使って良かったLUMIXのカメラ達

それはそれとして、私的にLUMIXのカメラはかなりお勧めだったりします。
Leica D-LUXのくだりでも触れましたが、かのLeicaがコンパクトデジカメをリリースする際にはLUMIXのカメラをベースにしていますし、Qシリーズも中身はパナソニックが作っていると私は思っています。
つまりそれだけ業界でも評価されているわけです。

DMC-LX100

コンパクトなのにセンサーサイズはマイクロフォーサーズ、F1.7 24-75mmレンズ搭載で最高に使いやすいカメラでした。絞りリングが付いてるのもパナライカっぽくて良かったです。
ただレンズにゴミが入りやすいのでメーカーで修理受付しなくなったら嫌だなと思って手放しました。残念。

DC-GX7MK3

LX100を使った経験からセンサーサイズはマイクロフォーサーズで十分だよねと思ったので、ゴミ対策で単焦点レンズつけっぱなし運用をしようと思って買いました。
ちょっとデカいな、と思って手放しましたが今思うと全然これで良かったなと思います。

DC-GX7MK2

MK3を手放してからしばらくして、やっぱりパナライカレンズ使いたいなと思いMK2でもいいや！と購入しました。これもこれで全然悪くなく、なんならMK3と違ってファインダーの角度調整がない分壊れにくくていいんじゃない？とさえ思っていました。
これもなんだかんだで今は手元になく、カメラ選びは終わりのない沼だということが皆さんにも分かっていただけると思います。